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こんばんは、熊谷です。 先ほどのエントリにあったように、今日から大体毎日アラザル衆のメンバーがこのブログで批評・レビューを展開します。第1回目は僕です。それで、はじめにこんなこと書いて申し訳ないのですが、多分僕はここではまんがとアダルトビデオのことしか書かないと思います。なので、「こんばんは……熊谷です……」って書き出しをみたら、その日はもうブラウザを閉じていいわけですよ(これで少しは電気代も浮くよね)。 では第1回目。『娼婦マリー』(村祖俊一、マガジン・ファイブ)を紹介します。 娼婦マリー (エロジェニカコミック) 村祖 俊一 / / マガジン・ファイブ ISBN : 4434063030 スコア選択: 今日は会議の後(ブログに何を書こうかな~~……)と悩みながら図書館で卒論の本を漁った後、三省堂に行ったわけです。まんがはサラで買うことはほとんどないからもう6階の洋書コーナーに行ったんだけど、何書いてあるかサッパリ分からなくって、そのまま4階の学術系コーナーに。欲しい本を挙げればきりがないのでとりあえずだらだらしてたら、「自由価格本コーナー」を観つけたのです。そこで目を奪われたのがこの『娼婦マリー』だったわけ。んで、書いてて今気付いたんだけど、これじゃいつもの自分の日記に書いてるみたいじゃねえかよ!ってなことで以下から少し文体を変えますね……。 帯にもあるように「三流劇画ブーム」というのは存在した。70年代後半にかけてエロと劇画の親和性は高まった。僕は1986年生まれなので、直接その恩恵を受けてはいないが、 若き劇画家たちのパトスもすさまじく、ダーティ・松本、中島史雄、清水おさむ、(中略)村祖俊一、(中略)といった個性の強い面々が、それぞれに「俺のエロティシズム」を誌面に叩き付けたのである。 となっており(『エロマンガ・スタディーズ』永山薫、イーストプレスp.43)、僕のお父さん世代なら誰でも一度は目を通しただろう。 用を足した股を花で拭くというショッキングなワンシーンからなる『娼婦マリー』を今回紹介する。 この『娼婦マリー』では全編において満遍なくフェティッシュが配置されている。覗き、レイプ、和服、縄、薬、肛虐、監禁、カメラ小僧、チャイナドレス、ショタ、中学生、針……。1冊でこれほど揃えられているというのは、なかなか少ないと思う。高取英の解説でも分かるが、もともと一連の作品は読みきりとして掲載されていた。また本書p.37での「がくぜん」という表現、p.160のマジシャンはみなもと太郎風とギャグやパロディは明らかに「読みきりとして描かれた」から成立したのだろう。 マリーの復讐、気まぐれの情事を挟みつつも独立した毛色が濃かったこの作品は第1部最終章「港のマリー」にて様相を変える。第2部「娼婦時代」では無惨にもマリーは「娼婦」としてお客を取ることはほとんどなく、事件に巻き込まれレイプされていく……。麻雀まんがやパチンコまんが、そしてエロまんがを描くということはいかに「その武器(麻雀、パチンコ、エロ)」を出さないでまんがとして成立させるかだと思う。そういった観方をすると、最後は暴力でカタがつくという救いようがない本書なのだが、マリーの絶望をひしひしと読者は感じずにはいられない。合唱部での希望、先輩への希望、アイドルへの希望は無惨にも壊され荒んでいくマリー。クライマックスの縄で吊るされるマリーも美しいが、前半でのジョニーとの暖かなやりとりも注目に値する。 マリーを抱き、「商売になんだろ」と言い放った「先輩」と、その台詞に涙するマリーが交叉する。絶えず襲う暴力の後にもなお、マリーは輝いている。 Post By 熊谷 #
by critique_gips
| 2008-11-22 23:33
| 大体アラザルが毎日批評
こんばんは、熊谷歩です。 東京もとても寒くなって参りました。今日は関西から西田さんもいらっしゃって次号『アラザル』に向けて会議を行いました。前回の僕のエントリでは新刊は2009年5月の第8回文学フリマかな……なんて勝手にポストしてしまったのですが、次号は来年2~3月の間にご披露出来そうです。 もちろんその間にも何もしない……というわけではありません。今日からこのブログでは大体毎日「批評」が更新されます。毎日アラザル衆が交代で批評・レビューを展開していきます。 なんと僕からスタートです。申し訳ない。 また、ご好評頂いた「スカイプ批評」も折りを観て発信していきたいと考えています(ゲストもあるかも……)。 これからも『アラザル』ご愛顧のほどよろしくお願いします。 Post By 熊谷歩(http://d.hatena.ne.jp/payumu/) #
by critique_gips
| 2008-11-22 22:26
| アラザル編集日誌
こんにちは、ギブスの熊谷歩です。 寒くなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 第7回文学フリマではご来場ありがとうございました。第6回同様、佐々木敦先生のHEADZさんのブースにて『アラザル』の増刊号『アラザレ』を販売いたしました。 ゼロアカ道場の道場生のミニコミが破竹の勢いで売れるのを目の当たりに……。 『アラザレ』の一般向け販売は今のところ行う予定はありません。増刊号で部数も少なかったということもあります。 また、第8回の文学フリマでは『アラザル2』がご披露できるようにもう動き出しています。 どうぞこれからもご贔屓におねがい申し上げます。 Post By 熊谷歩(http://d.hatena.ne.jp/payumu/) #
by critique_gips
| 2008-11-12 20:25
| アラザル関連イベントレポート
「アラザル」の新規販売店として、大阪梅田にあるタワーレコードでの販売を開始しました。 梅田大阪マルビル店 ありがたい事に現在編集部側で抱えている在庫は無くなり、タコシェでは完売。都内のタワーレコード各店でも残り僅かになっており、店頭に並んでいる分が無くなり次第、完売という状況になります。 #
by critique_gips
| 2008-07-28 00:34
| アラザル編集日誌
阪神間でも、いよいよ『アラザル』の発売が本格開始しております。 ぜひ関西の皆さまもお読みください! 大阪九条【シネ・ヌーヴォ】さま 大阪心斎橋【スタンダードブックストア】さま 神戸元町【汎芽舎】さま 京都【ガケ書房】さま 京都【shin-bi】さま (京都精華大学のセレクトショップ) ウェブショップ【Lilmag】さま (ウェブ上の本屋、渋谷のなぎ食堂にコーナーあり) 他店でも決定次第、お知らせ致します! #
by critique_gips
| 2008-07-05 08:17
| アラザル編集日誌
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